深刻化するダム貯水率の低下:各地で渇水対策が急務
記録的な猛暑と少雨の影響
2025年夏、日本各地で記録的な猛暑と少雨が続いており、ダムの貯水率が深刻な低下を見せています。特に農業用水や生活用水をダムに頼る地域では、渇水対策が急務となっています。この状況は、私たちの生活や産業に大きな影響を与える可能性があります。
各地のダム貯水率の現状
新潟県:早出川ダムで貯水率0%を記録
新潟県五泉市にある早出川ダムでは、貯水率が0%となる異常事態が発生しています。これは2023年以来の緊急的な放流が行われたことを示しており、消雪パイプ用の水も活用するなど、下越各地で渇水対策が急がれています。通常利用しない水の放流も行われ、対応に追われています。
愛媛県:石手川ダムで貯水率80%割れ
松山市の主要な水源である石手川ダムでも、貯水率が80%を割り込む状況となっています。地下水位も下がり続けており、今後の更なる低下が懸念されています。これを受け、渇水調整協議会が開催され、今後の対策について協議が行われています。
島根県:布部ダムと山佐ダムで貯水率20%台に
島根県にある布部ダムと山佐ダムの貯水率も、合計で20%台まで低下しています。これを受けて、8月5日から第3次渇水調整が開始され、初の特別放流も視野に入れた対応が検討されています。
農業への影響と今後の対策
コメどころ直撃:水田のひび割れ
記録的な猛暑と少雨は、コメどころである地域を直撃し、水田のひび割れが深刻化しています。農家からは収穫量の減少を懸念する声が上がっており、農業への影響が懸念されます。節水や代替水源の確保など、農業用水の確保に向けた対策が求められています。
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