コロプラ、キャリア転進支援制度によるリストラを実施
70名対象、特別退職金など2.1億円を計上
コロプラは、2025年10月29日、70名程度を対象としたキャリア転進支援制度によるリストラを実施することを発表しました。これは、モバイルゲーム市場の競争激化と、主力事業における営業赤字が影響していると見られます。
対象者には特別退職金などが支給され、その総額は約2億1000万円に達する見込みです。この費用は、2026年9月期の第1四半期に特別損失として計上される予定です。
早期退職者募集の背景
モバイルゲーム市場の厳しさ
コロプラが早期退職者を募集する背景には、モバイルゲーム市場の厳しさがあります。近年、競争が激化し、新規タイトルの成功が難しくなっています。また、既存タイトルの収益も低下傾向にあり、経営状況が悪化していました。
ITmediaの記事によると、コロプラは「モバイルゲーム市場環境、年々厳しく」とコメントしており、市場環境の変化に対応するための構造改革が必要であると判断したと考えられます。
2025年9月期の業績と今後の方針
営業黒字転換も、業績は非開示
2025年9月期のコロプラの業績は、売上高が0.2%減少し、10億200万円の営業黒字に転換しました。これは、グループ全体で各種費用の適正化に注力した結果であり、株式売却などによる収益も利益に貢献しました。
ただし、会社側は2026年9月期の業績予想を非開示としています。これは、今後の市場動向や新規タイトルの開発状況など、不確定要素が多いことを考慮したためと考えられます。
構造改革と今後の展望
グループ全体の最適化
コロプラは、今回のキャリア転進支援制度によるリストラを含め、グループ全体の構造改革を進めています。今後は、リソースの最適化や新規事業の創出など、持続的な成長を目指した取り組みを強化していくと考えられます。
gamebizの記事では、コロプラが「グループ全体で各種費用の適正化に注力」していることが強調されており、コスト削減と効率化が重要な戦略となっていることが伺えます。
株式市場の反応
投資家の視点
コロプラの構造改革は、株式市場にも影響を与えています。Yahoo!ファイナンスの記事によると、コロプラの株価は、業績発表後、一時的に上昇したものの、その後は不安定な動きを見せています。
投資家は、コロプラの今後の成長戦略や業績回復の可能性を見極めようとしており、慎重な姿勢を保っていると考えられます。
参考サイト