りんご病(伝染性紅斑)の感染状況と注意喚起
各地で警報発令、感染者数増加
2025年6月現在、日本各地でりんご病(伝染性紅斑)の感染が拡大しています。特に新潟県では、今年に入ってからの感染者数が最多を記録し、岩手県でも百日咳と共にリンゴ病の流行が続いています。広島県や群馬県前橋市などでは、既に警報が発令されており、注意が必要です。北海道北広島市も市民に対し、りんご病への注意を呼びかけています。
りんご病とは?症状と感染経路
特徴的な頬の赤みと全身の症状
りんご病は、正式名称を伝染性紅斑といい、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによって引き起こされる感染症です。主な症状は、両頬がリンゴのように赤くなることで、微熱や倦怠感を伴うこともあります。大人が感染すると、関節痛が現れることもあります。感染経路は、主に飛沫感染で、感染者の咳やくしゃみなどからウイルスが拡散し、それを吸い込むことで感染します。
りんご病の感染力と潜伏期間
感染力は発疹が出る前に最も強い
りんご病の感染力は、発疹が出る前の時期が最も強く、発疹が現れる頃には感染力はほとんどなくなるとされています。潜伏期間は4~14日間程度で、感染しても症状が出ない不顕性感染のケースも多くあります。そのため、感染に気づかないまま周囲に広めてしまう可能性があります。
りんご病の予防と対策
手洗いやマスク着用、妊婦は特に注意
りんご病の予防には、一般的な感染症対策と同様に、手洗いやうがい、マスクの着用が有効です。特に妊婦が感染すると、胎児に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。妊婦は、感染者との接触を避け、人混みを避けるなどの対策を心がけましょう。また、家族や周囲の人も、りんご病の症状に注意し、感染が疑われる場合は早めに医療機関を受診することが大切です。
百日咳との同時流行と注意点
新潟県では百日咳が去年の14倍以上に増加
新潟県では、りんご病と共に百日咳の感染も増加しており、その数は去年の14倍以上となっています。百日咳は、激しい咳が続く感染症で、特に乳幼児に重症化しやすいとされています。りんご病と百日咳の同時流行により、感染症リスクが高まっているため、より一層の注意が必要です。
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