小林製薬社長交代
世代交代へ
小林製薬は2025年1月16日、山根聡社長(53)が3月末で退任し、豊田賀一取締役(65)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。山根社長は副会長に就く。豊田氏は1984年に小林製薬に入社。OTC医薬品事業などを担当し、2019年に取締役に就任していた。山根社長は2016年に社長に就任し、スキンケアや医薬事業を強化してきた。
業績好調、世代交代狙う
小林製薬の2022年3月期決算は、売上高が前の期比9.8%増の1754億円、当期純利益が1.4%増の187億円と好調だった。山根社長の在任中は、スキンケアブランド「ヒフミド」の積極展開や医薬品の新規発売で売り上げを伸ばした。世代交代の狙いについて、山根社長は「役員の高齢化が進んでいる。若い世代に経営を託すことで、さらなる飛躍につなげたい」と語った。
豊田次期社長の課題
豊田次期社長は「時代の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を実現したい」と抱負を語った。同氏は、デジタルマーケティングの強化や新製品の開発に注力する方針を示した。
海外市場の開拓と研究開発に注力
小林製薬は海外市場の開拓にも注力している。中国や東南アジアを中心に、スキンケア製品や医薬品の販売を強化する。また、研究開発にも積極投資し、新薬や新技術の開発に取り組む方針だ。
今後の期待
山根社長の下で業績を伸ばした小林製薬が、豊田新社長の指揮でさらなる成長を遂げるか注目が集まる。
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