元阪神監督・吉田義男氏死去、91歳
球団初の日本一に導く
吉田義男氏が1月30日に老衰のため死去していたことが分かりました。91歳でした。吉田氏は現役時代、「今牛若丸」の異名で親しまれた強打者で、引退後は阪神タイガースの監督として1985年に球団初の日本一に導きました。
現役時代は「神様・仏様・吉田様」と称賛
吉田氏は高知県出身で、甲子園大会に2度出場。その後、松竹ロビンスに入団し、プロ9年目の1956年には首位打者と本塁打王の2冠を獲得しました。その長打力は「神様・仏様・吉田様」と称賛され、1969年に阪神に移籍後は「ミスタータイガース」の藤村富美男氏らとともにチームを牽引しました。
監督就任3年目で日本一に輝く
引退後は阪神のコーチや二軍監督を歴任し、1982年に一軍監督に就任。3年目の1985年には、掛布雅之氏、岡田彰布氏、真弓明信氏らを中心とした強力打線を擁し、球団初の日本一に輝きました。翌1986年もリーグ優勝を果たし、2年連続で日本シリーズに進出しました。
引退後は解説者としても活躍
監督退任後は、野球解説者として活躍。歯に衣を着せぬ辛口の解説で人気を集めました。また、阪神OB会会長も務め、後進の育成にも尽力しました。吉田氏の死去を受け、阪神球団は「球団創設以来最大の功労者」と追悼の意を表しています。
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