ラマダン・カダの断食の意図:ズルヒジャ月に行う理由
ラマダン・カダとは?
ラマダン中に何らかの理由で断食できなかった場合に、その断食を後から補うことをラマダン・カダと呼びます。イスラム教徒は、病気、旅行、妊娠などの正当な理由がある場合、ラマダン期間中の断食を免除されますが、後日、同じ日数だけ断食をすることで義務を果たさなければなりません。この補填の断食がカダです。
ズルヒジャ月に行うことの重要性
ズルヒジャ月とは?
イスラム暦の12番目の月であり、イード・アル=アドハー(犠牲祭)を含む神聖な月です。この月は、ハッジ(巡礼)が行われる月としても知られています。
ズルヒジャ月に行う利点
ズルヒジャ月は、イスラム教徒にとって特別な意味を持つ月であり、善行を行うことが推奨されています。この月に断食を行うことは、神への献身を示す行為と見なされ、より多くの祝福が得られると信じられています。また、アッラー(神)への許しを求める良い機会とも考えられています。
ラマダン・カダの断食の意図(ニヤット)
アラビア語でのニヤット
نَوَيْتُ صَوْمَ غَدٍ عَنْ قَضَاءِ فَرْضِ شَهْرِ رَمَضَانَ لِلّٰهِ تَعَالَى
読み方
Nawaitu shouma ghodin ‘an qadha’i fardhi syahri ramadhana lillahi ta’ala.
意味
「私は明日、ラマダンの月の義務の埋め合わせのために断食することを、アッラーのために意図します。」
断食を行う上での注意点
体調管理
ズルヒジャ月は暑い時期にあたる場合もあるため、断食中は水分補給をしっかりと行い、体調に異変を感じたら無理をしないようにしましょう。
他の義務との両立
ズルヒジャ月は、イード・アル=アドハーの準備や、犠牲祭への参加など、他の重要な義務も伴います。断食を行う際は、これらの義務とのバランスを考慮し、無理のない計画を立てましょう。
ラマダン・カダ断食の意義と祝福
信仰心の向上
ラマダン・カダの断食は、イスラム教徒としての信仰心を高め、アッラーへの感謝の気持ちを深める機会となります。
罪の許し
ズルヒジャ月に行う断食は、過去の罪の許しを求めるための良い機会とされています。真摯な気持ちで断食を行い、アッラーに祈りを捧げましょう。
参考サイト